ほおばる日々

0歳育児中

11月1日 ぽっかぽか(漫画)

ぽっかぽかという漫画がある。

自分が小さいときになぜか単行本が一冊だけ(しかも1巻ではなく8巻)家の本棚にあって、物心ついたときからくり返し読んでいた。全巻持っているという親の知人に借りて、既刊まで全部読んだりして、まあ、結構好きで、そこそこの年齢になってからも、そして大人になってからも思い出しては時々手にとったりするように。

どんな話かというと、サラリーマンの夫である慶彦と専業主婦の妻、麻美夫婦と幼稚園生の女の子あすかという一家の話。周りの家庭でいろんな問題がおきたりしながら、子育てとは夫婦とは?みたいなことが基本的にほのぼのと描かれている。

幼稚園に通う子どもたちの各家庭の悩みとか、虐待とか、ワーママとか、仕事をやめて専業主婦になることとか。年を追うごとにというか、新しい話ほどネグレクトだったり問題のある家庭が出て来て社会的だなと思った記憶(と言ってもこれを感じたのも十年前とかかも)

見たことないけど過去にはドラマにもなったらしい。(1994年ごろから)

 

久々に思い立って読みたくなり、最新の文庫本を手にとってよんでみた。今、親の目線になって読むと改めて考えたりすることもある。まだ私の家にいるのはたった0歳の子だけれど、幼稚園くらいになったら子どもはこんなふうになるのか、とか。悩みも尽きないだろうなと。

ぽっかぽかの田所一家が私にとっての目指すところ、目標ではないとはおもっていて。というのも、私は専業主婦になる予定はなくて、育休から復帰したらたぶん麻美のようには子どもと十分向き合うような生活にはならないと思う。でも、子どもの頃から読んでいたからか、しあわせでほのぼのした田所一家をいいなーと思うところがある。理想?というのか。

幸せの形はこれ!と固定したくはないけれど、まぎれもなく幸せな家庭の形だなと思う。

これを読んで子どもがほしいと直結して思ったことはないけれど、絵に描いたような幸せな家庭のイメージってこの漫画から来ているかもと思う。

 

たまに読み返したい作品。読んだタイミングで感じることもまた少しずつ変わるから。